慢性腎臓病(CKD)
加齢とともに腎機能が徐々に低下する病気で、犬より猫に多く見られます。治すことはできませんが、進行を遅らせることは可能です。
慢性腎臓病とは
猫や犬の腎臓は血液中の代謝老廃物をろ過する役割を担っています。慢性腎臓病は、腎臓組織の機能が長期にわたって不可逆的に低下する病気です。進行は通常非常にゆっくりで、初期にはほとんど症状が現れず、腎機能が3分の1未満まで低下してから初めて明らかな徴候が出ることが多いです。猫は犬よりも発症率が明らかに高く、特に7歳以上のシニア猫に多く見られます。
よくある徴候
飲水量の増加、尿量の増加、食欲低下、緩やかな体重減少、嘔吐の頻度増加、口臭、被毛のパサつきやツヤの喪失などが見られます。これらの徴候は通常ゆっくり進行するため、飼い主が「単なる老化」と誤解しやすい点に注意が必要です。
IRISステージ分類システム
国際腎臓病研究グループ(IRIS)は、血液中のクレアチニンやSDMAなどの数値をもとに、慢性腎臓病をステージ1からステージ4に分類しています。数字が大きいほど腎機能の喪失が進んでいることを意味します。ステージ分類は獣医師が提案する食事療法や投薬方針に影響するため、Chronloの血液検査取り込み機能でも自動的にステージが対照表示されます。
ケアのポイント
診断後のケアの重点は「治癒」ではなく「進行を遅らせること」です:処方腎臓食(通常は獣医師の処方が必要)、常に新鮮な水を用意すること、定期的な血液検査での数値変化の追跡、腎臓に負担をかける薬剤の使用を避けることが挙げられます。早期発見・早期の食事療法介入は、猫や犬のQOL(生活の質)と生存期間を大きく延ばすことにつながります。
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情報源:
- IRIS Kidney(International Renal Interest Society)腎病分期標準
- Cornell Feline Health Center
本サイトの内容は参考情報であり、獣医の診断に代わるものではありません。異常が見られたら早めに受診してください。